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【感想文】「読まなくてもいい本」の読書案内 知の最前線を5日間で探検する 橘玲 P319 筑摩書房

まず、タイトルを見てこの本を「読まなくてもいい本」だなんて なんと大胆なタイトルをつけたんだと思ったが、よく読んでみると「読まなくてもいい本」の読書案内と書いてあることに気づき せっかちな自分自身に左胸に突っ込みを入れる

 知のビックバン

タイトルの通り「読まなくてもいい本」の読書案内
つまりこの世の中には数多くの本が出版されていてすべてを読むことは不可能
だったら「読まなくてもいい本」を知っていれば読む本が決まってくる!という逆転の発想から書かれている
では「何を読まなくてもいい本」はどんな本なのか?
キーワードは

“知のビックバン”

“知のビックバン”とは

今までふるい情報だったのが見かたや考え方が正反対に変わったり新しい情報に変わったこと 

例えば

  • ふるい情報=天動説*1

から

  • 新しい情報=地動説*2

 この“知のビックバン”後に書かれた本を読めばいいのだという

知の最前線を5日間で探索する

副タイトルに“知の最前線を5日間で探索すると書かれているように*3本書は1章から5章に分かれ1日1章ずつ読めばたった5日間で“知の最前線”を知ることができるまさにコストパフォーマンス最高な一冊だ

読み終えた感想を一言でいえば

この一冊で紹介された本をすべて読めば大学へ行かなくていいのではないか⁉

  • ざっと紹介された本や資料*4は93冊
  • 1ヵ月に2冊読めば2冊×12か月=24冊/年間 24冊×4年=96冊 
  • 1ヵ月2冊ずつ読めば4年間で読み切ることができるがただ単純計算なだけで難しい本も中にはあるのかと思う いや絶対あるはず

93冊の合計金額はいくらか試算してみたところ一冊の単価2,000円*5として2,000円×93冊=186,000円(税抜) 私立大学一年間約100万円と比べればお安いの一言

これを書いてふと思ったのだが 作者のタチバナさんはこの約90冊すべてを読んだことになる
しかも内容もしっかりと理解したうえで自身の言葉で表現している*6この事実がこの本を読んで一番の驚きかもしれない*7! タチバナさんTwitterアカウント@ak_tch趣味は読書とTwitterに書かれてが本当に本好きなんだと感じた

ブックガイド

各章の終わりに“ブックガイド”があり最前線の本が紹介されている
『入門』としておすすめな本を中心に新しく5冊最前線の本を購入したが全く読むのに追いついていない時間を作り読んで後日紹介したい*8

中身は

どれも頭をひねりながら読んだが未知の世界で興味深い

【進化論】

はとても面白い!現在この世に存在している生物は何らかの進化を経て今の姿(形)となっているという
今いない生物は*9された
ヒトも生物の一種だが約200万年前旧石器時代と現代のヒトの遺伝子は半分程度しか変わっていないく約200万年という想像もつかないくらいの年月を経てもヒトは“急に”進化はできないという
つまり約200万年前旧石器時代のヒトが現代社会でスマホやパソコンを操作していると考えていいそうだ これだけでも驚きだ!
時間間隔についてヒトが理解できるのはせいぜい10年程度までそれ以後50年、100年、200万年前は全部まとめて【大昔】のことで済ませてしまた*10

ゲーム理論

1961年『キューバ危機』についてふれている。当時アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディソビエト社会主義共和国連邦フルシチョフ第一書記との間で行われたとても危険なゲーム=『キューバに核弾頭搭載ミサイル配備について』一部始終書かれている!読んでいて手に汗を握った
今こうして地球があるのも当時のジョン・F・ケネディ大統領側近のベスト・アンド・ブライテスト*11の巧妙な戦略があって『キューバ危機』を乗り越えたのだと初めて知った

功利主義

正義*12

の4つの正義がある

P260図18-正義をめぐる4つの立場参照

今までそんな4つの正義なんて全く知らなかったが何度となくタチバナさんの著書には4つの正義について書かれている
ということはとても重要なことなんだと気がつく
リベラルデモクラシー*14の中に4つの正義*15がありこの4つの正義を知ることによってわたし(あなた)はどの正義*16に近いのかと考えるようになり日本国内政治、世界情勢に興味を持つようになる 

はず!

また、サイバーリバタリアンという聞きなれない名前も出てくる
サイバーリバタリアンとは

インターネットテクノロジーシリコンバレー(テクノロジーの最先端)google 、amazon、 facebook 、appleなどで働いている人たちが本気で世界を変えようとしている正義*17

夢みたいな現実も多く書かれている

この世で一番貴重なもの

 そして本書の一文に“人生は有限、この世でもっとも貴重なのは時間”という言葉が書かれている
この言葉を胸にしっかり刻み“本”は慎重に選んで読もうと決心した 。

 

「読まなくてもいい本」の読書案内 (ちくま文庫)

「読まなくてもいい本」の読書案内 (ちくま文庫)

  • 作者:玲, 橘
  • 発売日: 2019/05/09
  • メディア: 文庫
 

 

 

あとがき

ドナー登録についてもふれている。日本ではドナー登録者の割合が1%未満だという

P292 図‐24国別ドナー登録者の割合 参照

ベルギー、ポーランド、フランス、ハンガリー、オーストラリアなんとドナー登録者割合がほぼ100%という現実とこの大きな違いは何なのか?そして日本のドナー登録者を簡単にほぼ100%にすることができるという ウソみたいな本当の話し

数えきれないほどの驚きがギュッと詰まった一冊5日間の探検に出かけてみてはいかがでしょうかこの本の中にたくさんの約90ヒントが隠されている

*1:宇宙の中心に地球がありその周りを他の天体が回転している

*2:地球が太陽の周りを公転している

*3:わたしは6日間かかってしまったが1日は誤差に過ぎないだろう個人差がある

*4:映画含む

*5:高く見積もった

*6:作家なので当たり前なのかはわからないが

*7:とわたしは勝手に思ている

*8:1冊読んでみたがこれがまた面白い

*9:恐竜、マンモスな)))自然淘汰((自然環境の中で生存に適するものが残り適さないものは消える

*10:だから想像もつかない

*11:神童の集まり若干40歳

*12:政治思想

*13:きわめて影響力が大きい

*14:自由な社会民主制

*15:思想

*16:政治思想

*17:思想

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