やってみるとけっこうおもしろい

わからないことを解決!解決するとすっきり!

MENU

【感想文】イーロン・マスク 未来を創る男 アシュリー・バンス 斎藤栄一郎 訳 P318 講談社

イーロン・マスクはあの『アイアンマン』主人公トニー・スタークのモデルとなったとうわさされる人物‼『アイアンマン』トニー・スタークスのように天才だが悪者とは戦わず戦車なども破壊しない

ミッション

イーロン・マスクの目的は『地球温暖化によって人類が火星に文明を築き地球と火星を行き来できる社会をつくる』この目標に向かって自身が持っている知恵、行動、財産をかけて挑戦する。挑戦する分野はどれも【既得権】がある分野だ

既得権とは

すでに獲得している権利

この既得権を得るには「すでに獲得している」者から権利を莫大な金額で買ったり、国が新しく権利を与えるにも参入障壁が高く新規参入がとても困難
日本で言えばテレビ、ラジオ、携帯電波、野球球団が当てはまる。新規参入がほぼ不可能で名立たる方々 

がありとあらゆる知識、戦略を実行し参入した*1

4つの既得権

しかしイーロン・マスクはわずか20年で【4つの既得権】を手に入れ既存の会社を脅かす存在となった。彼の目的は『地球温暖化によって人類が火星に文明を築き地球と火星を行き来できる社会をつくる』だ真剣にこの目標に向かって突き進んでいる

まずはネットバブルと呼ばれた1995年初めて会社に立ち上げたインターネット上で地図が見れてお店の情報が解るサービス現在よく使っている地図アプリのようなものを開発当時、スマホなどなくインターネットといえばデスクトップで画面はブラウン管だっただろう。1999年パソコンメーカーに2200万ドル*2で売却しネットバブル長者の一人となった
約26億円の資金調達は成功し、ここから既得権奪取のスタートが始まる

金融業界

金融業界は規制、規制、規制のかたまりで一から設立するのは難しく競争相手は銀行で歴史が違う
今では当たり前のように使っているが当時としては画期的な『ネット銀行』を作った
信じがたいが当時は本をネットで買うのにも銀行口座番号入力をためらうくらい信用・信頼が無かったそんな中、信用・信頼を獲得して『ネット銀行』を成功させ*3 2億5ドル*4で売却
26億円から300億円に化ける

ロケット産業

国家レベルの産業 競争相手は航空業界ボーイングロッキード、ロシア(国家だ) マスク本人素人同然だがなにぶん目標が『火星』だロケットを購入して発射ではなくてほぼ自社で作成、ロケット胴体、エンジンを自作し最速、最短、低価格にて宇宙産業へ殴り込む。ウソのような本当の話し是非本文を読んでいただきたい

車業界 

100%電気自動車『テスラ』を開発、販売 競争相手はフォード、GM 世界各国のメーカーだ 航続走行距離は約500㎞とガソリン車並み以上の航続走行距離でCO2ゼロで地球温暖化抑止にも貢献
1860リチウムイオン電池がキーワード 

電力業界 

ソーラーパネル事業 競争相手は電力会社 参入のきっかけは『太陽光エネルギーが地表上を1時間照らす量は、あらゆるエネルギーの消費量1年間分に相当する』という知識を得た。今後米国最大の電力会社となる見込み

【既得権】のロケット産業、車業界、電気業界はほぼ同時進行形で今も続いている
もう一度イーロン・マスクの目的を確認しよう
目的は『地球温暖化によって人類が火星に文明を築き地球と火星を行き来できる社会をつくる』

現在そして未来

今現在、3つの事業ロケット産業、車業界、電気業界はこの目標に密接に関わっている
地球温暖化が叫ばれている中、CO2をより少なくするためにまずは車の排気ガスをゼロにする
電気自動車『テスラ』の販売、普及*5電力はソーラーパネルで太陽光を利用して作り出す
CO2を発生せずに太陽光で発電した電気を『テスラ』に充電することのよって地球温暖化を遅らせる
その間にロケットをもっと安全に低コストで頻繁*6に物資、人類を打ち上げる開発に取り組んでいる

頭脳+テクノロジー

すべてが順風満帆というわけではなくどん底に落ち這い上がり事業を軌道に乗せるのため全身全霊で取り組んでいる
イーロン・マスクは投資家ではないのでお金を投資してあとは人任せではなくイーロン・マスクの会社に投資して自身とその優秀な側近達の考えをフル回転させ、右往左往に動き、的確な指示をする
約5万1000平方メートルの建物の中で
本の最初のカラーページ17枚目には1年間にイーロン・マスクの動きを地図上にマッピングした図が載っていて全米をプライベートジェットで飛び回ている
ジグザグどころではない ジグザグ×10だ

インターネットイノベーション*7によってイーロン・マスクの能力が最大限に発揮され世界の常識を次々と変えてゆく様子は『アイアンマン』そのもの

未来を創る

夢のようだが夢ではない現実がここに書かれている
未来を創る男の話、読み終えた後YouTubeでスパースX*8、テスラ*9を検索してみると物事の大きさがあらためてわかる。

イーロン・マスク 未来を創る男

イーロン・マスク 未来を創る男

 

 

 

1971年生まれ、まだ49歳*10今後も目の離せない人物!

*1:しようとした

*2:約26億4千万円

*3:偉業

*4:300億円

*5:電気自動車の特許もオープンにしている。携帯でいえばアンドロイド端末だ ソフトウェアをオープンソースにすることによって誰もがその技術を使うことができるなぜなら地球の運命のために

*6:1日数回発射

*7:技術革新

*8:ロケット会社社名

*9:電気自動車社名

*10:2020年現在

プライバシーポリシー・ お問い合わせ