瞑想をして感じたことは、何もしないことに耐えられない。無心になろうと努力はするが他ごとを考えてしまう。修行を重ねた僧侶でなければ無我の境地へはたどり着けない。修行もせずに瞑想で何も考えずに心を落ち着かせようと虫のいいことを考えていたがそうは問屋が卸さない、ではどうしたものか、そうだ自分の身の回りの物を片付けよう。普段自分が使っている机、棚、床などなんでもいい。掃除、整理整頓、ホコリ取り、できることから始めよう、きっと気持ち(脳が)すっきりする。片づけて脳を整理させストレスを軽減しよう。
寝室
眠らない人はいない、布団の入った時の幸福感は誰もが味わうことだろう、祖父母が布団に入ると『ああ、ごくらく、ごくらくだー』と言いながら寝入ったことを思い出す。そう寝室、ベットは現代の極楽浄土、天気がいい日は布団を干し、シーツは洗濯をしよう、フケ、汗、湿気とはもうおさらば、布団を干したその夜の寝入りは極楽そのもの、おひさまの匂いを嗅ぎながら心身ともに快適な睡眠の確保をしよう。
床
布団を干せば必然的に床が空く、チャンス到来だ床には驚くほどのホコリ、髪の毛が落ちている、格好のダニのえさ場となる。地球に住む限り、重力には逆らえない潔く掃除機を出動させよう電源をコンセントに突っ込んで電源を入れノズルを持つだけだあとは勝手に掃除機が吸ってくれる。自宅にコードレス掃除機があれば勝ったも同然とても幸運の持ち主だ。
やや大き目なごみ
ここでいうやや大き目なごみは掃除機で吸えないようなごみのことだ、輪ゴム、カード、チラシ、レゴの残骸など掃除機をかける前に取り除くことが出来れば取り除こう、ただし、めんどくさいからといって中腰でごみを取ろうとするのはご法度だ。片づけをしようとしたが腰を痛めては元も子もない、腰は体(月)の要だ両ひざをついて取るか面倒なら取らなくてもいい掃除機の先端で端っこに追いやろう。掃除機がけのコツはすべてきれいにしようとは思わないことだ。片づけをする前が100%の汚れだとするとゴミを0%にしようとせず1%でもきれいにできればいいではないか。掃除機をかけるだけですぐ50%の汚れは取れるだろう。掃除機は偉大だ、神棚があれば飾りたい。
衣服
床、ソファーに散らかっている服はベランダがあれば思い切って全て出そう。ベランダが一時的に青空クローゼットになる。余裕があれば服を叩いてみると驚くぐらいのホコリが出る。マスクは必需品だ。ソファーが空けば、ゆったり休憩もできる。コーヒーを飲みながら自分の部屋が結構広いことに気がつくはず。部屋は広いが自分の物で溢れている。それだけ豊かな証拠だ何も無いよりかはましだろ。
開放
そう、片づけをする前に必ずしなけらばならない儀式がある。僧侶が瞑想をするとき座禅を組むのと一緒だと考えていい。窓を開ける。淀んだ部屋の空気を地球に戻し、新しいフレッシュな空気を部屋中に取り入れる。とても気持ちがいいのと同時に、片付けをするとどうしてもホコリが出てくしゃみの原因となるので窓は全開にする。窓がなければ換気扇、エアコンのスイッチオンでもいいだろう。
ヒント
整理整頓できない人へ分別をしよう。部屋の周りを見渡すと本、服、地球儀、ありとあらゆる物が部屋中にある。カテゴリーに分ける。学校、仕事、本、文具、ガラクタ、子供がいれば学校からもらったプリントで床が抜けそうになっているはず、一気にとは言わず今日は学校のプリントを整理し、いるものいらないものに分けよう。これも力を入れすぎないことが重要だ。ちょっと間違ってもいいじゃないか。高尚な僧侶ではないのだから完ぺきではないはず。
有酸素運動
掃除、片づけをしていると気がつくが、体が熱くなる。心拍数が上がり軽い有酸素運動をしているようになる。スマートウオッチをしていれば心拍数を見てみようけっこう良いエクササイズになっている。一石二鳥。体を動かすことにより血液運搬量が増え、心臓の動きが速くなる。血行が良くなり冬でも熱い、おしくらまんじゅうをやっている場合ではない、片づけ清掃をしよう。
洗面所
ホコリ、歯磨き粉の跡、石鹸カス、ピンクのカビ、歯ブラシを置いてある棚の黒カビ達普段だったら及び腰になるが臆することはない。マスク、ゴム手袋を装着すればあなたはもう無敵、ゴーグルがあればなお安心、マスク、ゴム手袋はあらゆる汚れ、菌から体を守ってくれる。もし汚れ、菌が体についてしまっても大丈夫。掃除後、水と石鹸で汚れを洗い流せばいい、日本は水が豊富にあるので利用しない手はない。
風呂場
風呂場最大の敵はカビだ、どんなきれいな家でも風呂場のカビに困っている人は多いだろう。冷たい場所でしゃがみながらゴシゴシ…という時代はもう終わった。安価で薬局ですぐに手に入るカビキラーを散布しよう散布前に、マスク、ゴム手袋、換気、窓があれば全開で散布をしよう、天井のカビにも浴槽を洗うスポンジに散布して塗る目に入らないように注意が必要だ。ポイントは擦すらない、カビキラーを散布し5分間放置するとあんなに黒かった壁、床、天井がきれいになる。完ぺきではなくていい、完ぺきは疲れてしまう。散布して逃げるだけで菌はいなくなる。
トイレ
一番掃除をしたくない場所NO.1だと思うが一番汚れている所なはず、気分が向いたら行おう、トイレクイックルでもいいが一枚で何とかしようと思ってしまうのでキッチンペーパーにトイレ洗剤をスプレーして上から徐々に拭いていこう、洗剤に含まれている界面活性剤が汚れを落としてくれる。擦る前に散布しておくとより汚れが落ちる。便器の中の水はじきも注意が必要。
食器
一人暮らしなら食器が溜まることはないだろうが家族4人暮らしであれば休日は朝昼晩と三食家で食べれば洗い物が増える。食洗器があれば問題ないのだが容量があまり入らないタイプだどどうしても手洗いが必要になる。食器洗いも楽しければいいのだが料理は得意だが食器洗いは苦手という人もいるかと思う。キーワードは分別だ、洗う前に分別をしておくだけだ時間が短縮になる。スプーン、フォーク、箸とお皿、茶碗、3種類ぐらいに分ける、大きなものから洗って行く、水は流しっぱなしで水だけでも汚れを落とす力がある。お皿を積み上げてもう積みきれないと思ったらすすぎ洗いをする。そのすすぎ洗いの水もまだ汚れている食器にかければ洗剤+水の力で汚れが浮き落としやすい状態となる。習慣になれば食べたら水に漬けるだけでも違う。納豆を食べた茶碗が乾燥しているときは最悪だ。食器洗いはゲームだと考えようテトリスより面白い、あの“シェ三國”も新人の頃はとにかく洗い物をしまくったと聞く、洗って洗って洗いまくれ気がつけばあなたの苗字の前に“シェ”が付く日も近い。
Sink
夏場の流し台の掃除をしなければ悲惨な状況だ、排水溝は得体のしれないネバネバした新生物が発生するので定期的な掃除には気を使いたい。コバエが飛んでいたら要注意。洗い場での掃除はメラミンスポンジに任せよう100均で売っているできれば大き目なサイズを選ぼう、大は小を兼ねる。とにかく水をつけてメラミンスポンジで軽くこするだけで簡単、あの新生物は完全に退散してしまう。完全にだ。カムサダニダ。新しいシンクよこんにちは。排水溝にはお風呂場で使用したカビキラーを散布する。散布前には換気扇オン、窓があれば開放をして5分後水をたっぷりと流せば制圧完了だ。
Toothbrush
細かな汚れには歯ブラシが最適だ、洗面所の石鹸の汚れ、溝のカビ、蛇口、接合部ととにかく間の汚れを掻き出すのに優れている。当たり前だが毎日狭い口の中の歯と歯の間の汚れを掻き出している流石の一言。新しく購入する必要はない、使えなくなった歯ブラシを第二の人生(清掃道具)に迎い入れよう。必ずあなたの強い味方になってくれるはず。蛇口の根元の汚れが取れ、本来持っている輝きを取り戻した蛇口からでた水はおいしく感じる。容姿端麗。
1999
レック株式会社が「激落ちくん」シリーズとしてメラミンスポンジ製品を1999年から開発・販売開始したことにより頑固な汚れ(スポンジでは取れない)を簡単に落とすことが素人でもできることなった。家庭での頑固な汚れ除去革命といっても過言ではなく。今まではクレンザーでゴシゴシ擦ることから水に含ませ滑らすことで汚れを落とすことが可能となり、修行から喜びとへと清掃の敷居がぐっと下がった。
水垢
激落ちくんを風呂場に一個持ち込んで入ろう。体が温まったら鏡、蛇口、シャワーの取ってをよく見てみると水垢があるのがわかるだろう、カビキラーでも物理的に落とさない汚れも存在するので。目には目を、歯には歯を水垢には激落ちくんを使おう、面白いぐらい汚れが落ちる。裸なので長居は無用、体が冷めないうちに終了させ楽しみは明日にとっておく。
最後
気が向いたとき瞑想(清掃)を行ってみよう。本当の瞑想より簡単に無我の境地(汚れに夢中になり集中をすること)に行くことが出来る。何か考え事をして答えを出すのに困ったときも机の整理をすると気持ちが落ち着く、勉強する前に机の周りをきれいにした経験はないだろうか(机上の整理整頓はしたはいいが肝心の勉強が…)実際に体を動かして片づけることにより脳が整理されるのではないだろうか。パソコンのデフラグに近いのではないか、PCデフラグの機能は、「部屋の掃除」に例えられる、ハードディスク内のファイル整理作業。具体的には以下の3つの主な機能がある。*1
1.データの再配置
- 散らばったファイルを連続した領域に整理
- データへのアクセス速度を向上
2.システムパフォーマンスの最適化
- ファイル検索時間の短縮
- パソンの動作速度改善
3.ストレージ領域の効率化
- 無駄な空きスペースを整理
- ハードディスクの寿命を延ばす
おそらく人間脳も片づけることにより、脳がリフレッシュできるのだろう。あれやこれと考えず目の前にある汚れ(物)をどうするか落とすかまとめるか。この単純な思考が複雑な現代社会で疲れている脳にとって瞑想に近い状態に持っていくのではと感じる。よく聞く話だが問題を考え一晩おくことにより、昨日まで考えていたのとは全く異なる考えを出したり、より良いアイディアが生まれるという。最近になってようやくその意味が分かるようになった。今日一日とにかくアイディア、文章でもなんでもいいのだがあらゆることを書き出す、一日寝かせ翌日もう一度昨日のアイディア、文章を見てみると素晴らしい回答が出ることもある。一日寝かすことで脳がデフラグ(整理)している。片づけもその一種か、実際に整理整頓を行うことで脳の考え事が整理(無心)になるのかもしれない頭の中を整理してみてはいかがでしょうか。何より片付いていると気持ちがいい。同じ気持ちの方感想をお待ちしています。