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【感想文】事実VS本能 目を背けたいファクトにも理由がある 橘玲 集英社 P253

事実とは

現実に起こり、または存在する事柄

本能とは

生まれつき持っている性質や能力

特に性質や能力うち、非理性的で感覚的なものをいう

出典:大辞林:物書堂

“ヒト”の脳は約200万年前、旧石器時代に生き延びるよう設計されていて現在もほとんど変わらない

つまり現代社会では旧石器時代の“ヒト”がパソコンで仕事をして、スマホから様々な情報を得ながら生活をしているという事実を知った上で本書を読むと合点がいく

 著者のタチバナさんはどういう人物か

どこの書店さんかわかりませんが、ありがとうございます橘玲 @ak_tch

本人がリツイートしている
本を売るプロ集団 書店のポップに橘玲は危険”と紹介されながらも平積で販促されている

いったい何が危険なのか?

タチバナさんは決してマスコミ*1が言わないことを恐れないで堂々と記事にして出版している
マスコミが言わなければ一般人には知りようが無い
人気があるのもその一つだろう
“ヒト”は
見てはいけない 知らなくてもいいと言われれば、見たい 知りたいと思うのが心情
できれば見たい 知りたいという欲求を満たしたいと思うのが…本能

日々の報道

ニュースで報道される虐待についてもマスコミがぜったいに言わないこと
なぜこのようなことが起こっているのかを証拠*2を基にを記事にしている…事実
20年以上も前から日本全国的に事件、事故は減っているというがマスコミはわれわれの本能を利用してビジネスをしている。
例えば 

今年のお米の収穫は豊作で前年に比べ価格も安くおいしいお米が食べられそうです

と報道しても視聴者の反応は薄いしかし、事件、事故などの報道となると視聴者の反応を刺激することによって関心を高めるのだという
何か悪いことが起こったほうが“ヒト”は関心を持つという本能

狩猟時代にどう猛な動物がいる中、周囲の危険を素早く察知できなければ背後から襲われ狩猟する側から獰猛な動物のエサになってしまう危険性を早く知ることは本能

チョコレートがやめれれない

旧石器時代

現代日本では食べ物に困ることはまずないしかし、旧石器時代では狩猟が主で毎日お腹いっぱいに食にありつけるとは限らない、何日も食料が無く空腹な日が続くときも多かった。食べられる保証など一切ない時代での食料はとても貴重で目の前にあればたらふく食べれるように設計*3されている

特に甘いものは稀であり熟した果実があれば“ヒト”は群れをなして食べつくす…本能

現代

はどうだろうコンビニ、スーパー、家の中にも食料がありいつでもすきな時にお腹いっぱいに食べることができるという事実。しかし甘いものが容易に手に入ることにより肥満が蔓延し社会問題にもなっている
稀な甘いものはいつ食べれるかわからないので食べられるときに食べておくことが“ヒト”に設計*4がされている容易にチョコレートが手に入る つまり 食べすぎてしまう本能

 忖度*5

忖度とは

他人の気持ちをおしはからうこと

約1万年前の農耕時代 “ヒト”は徹底したアイデンティティ*6主義で相手の持ちをくみ取らなければ『村八分』にされ集団から排斥された

集団から排斥=『死』を意味する

一人の自分勝手な行動が重大な過ちになり、集落*7を絶滅してしまうことが起きては集団生活などできない。気性が荒い者は村の秩序を乱すので『村八分』にされた。東南アジアでは気性が荒くならないように複雑な人間関係が力強い淘汰圧になり高いコミュ力ができ他人を思いやる気持ちが持てるようになっていった。

それと同じく村の秩序を保つため集団生活に暴力を持ち込まないよう集団淘汰によって性的に成熟してからも子どもっぽい特徴である“ネオニティー幼形成熟*8され遊牧民と比べ顔は童顔だ…本能

右傾化 リベラル化

安倍政権誕生以来、日本は「右傾化」した自民党=保守
若者世代*9は常に革新的で「リベラル」だったがそんな若者が自民党へ投票が目立つ、しかしよく調べていると安倍政権*10への支持が高いのではなく『野党』への支持が低いという…事実
どういうことか 左側(リベラル)の選択に対する信頼を失い若者世代*11は極端に『選挙を棄権』するか『自民党に投票』の二択しかないため『自民党に投票』の割合が他の世代よりも高いのだという
日本社会では革新=リベラル化が絶望なまでに退潮しているという…事実

若者世代*12では共産党*13保守政党とみなされていた 

自身もそう思っていた
本能がまずあって、事実があとからついてくる 本能のほうが生まれ持っている性質や能力なので非常に行動、考え方は優勢だが事実を見極めることに今現在どうなっているのかしっかりと確認してゆきたい。

事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある

事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある

  • 作者:橘 玲
  • 発売日: 2019/07/26
  • メディア: 単行本
 

 

 

あとがき

本書を読む前に『FACTFULNESS』ハンス・ロリングスを読んだ自身の勝手な思い込みが、これだけインターネットで情報を得ることができる時代なのに20年前で止まっていた。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌によって世界を正しく見ることが困難にしていただなんて…その情報は事実なのかウソなのかをしっかり見極める判断が必要
まずは疑って自分で調べて事実ならばしっかりと受け止める気持ちが必要となる 

事実は“本”に書かれているこれからも事実を探し本を読んでいきたい

*1:テレビ、ラジオ、新聞、雑誌

*2:エビデンス

*3:プログラミング

*4:プログラミング

*5:そんたく

*6:社会的なわたし

*7:30-50人

*8:ようけいせいじゅく

*9:18-39才

*10:自民党

*11:18-39才

*12:18-39

*13:革新政党

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